実行委員会からの正式なご報告

2012年12月17日

「天皇陛下奉迎沖縄県実行委員会」奉迎活動 ご報告

□発会から行幸啓を賜るまでの活動ご報告
 天皇皇后両陛下が「第三十二回全国豊かな海づくり大会」にご臨席のため、平成二十四年十一月十七日から二十日にかけてわが県へ行幸啓されました。組踊劇場の落成式以来八年ぶりとなる行幸啓に、県内が大きく沸き立ちました。

 私たち「天皇陛下奉迎沖縄県実行委員会」は九月二日にパシフィックホテル沖縄にて発会して以来、五千名規模の奉迎提灯大パレード、沿道での日の丸の小旗・横幕等による奉迎活動、「天皇陛下と沖縄」に関する映画上映会、パネル展示会や講演会などの事業を推進するため準備を進めて参りました。また「天皇陛下奉迎糸満市民の会」「賀栄会」など様々な奉迎団体とも連携をとりつつ、全県的な奉迎ムードの醸成に努めて参りました。

 「天皇陛下と沖縄」パネル展示は、十月九日から十九日まで糸満市役所、十月三十一日から十一月七日まで豊見城市役所、十一月五日から九日まで宜野湾市役所の三市役所、そして十月十五日から十一月一日まで波上宮、十月二十二日から十月三十日まで沖縄県護國神社で開催され、感動で涙を流す方もおられるほどに盛況を博しました。

 また沿道奉迎についても沖縄県警と会議を重ねつつ情報を集めてまいりました。行幸啓の一週間前には、沿道の自治会、老人会などに告知を行うことができました。

□十一月十七日(土)那覇空港~沖縄平和祈念堂~ご宿泊所
十二時五十五分、天皇皇后両陛下が那覇空港にお着きになりました。天候はあいにくの雨でしたが、空港には多くの県民がつめかけ「天皇皇后両陛下めんそーれ沖縄へ」「祖国復帰四十周年でのご来県ありがとうございます」等の横幕と日の丸の小旗を持ってお出迎えしました。天皇皇后両陛下はにこやかにお応えになり、直接糸満市の摩文仁へ慰霊巡拝に向かわれました。
 雨足はいよいよ強くなりましたが、雨に濡れながらも、両陛下の御料車のお通りを待っている県民が沿道に続いていました。両陛下も、雨の中で窓を大きく開かれ、沿道の県民に手を振り続けておられました。真摯にお応えになる両陛下のお姿に、沿道奉迎の方々が涙を流す美しい光景が何度も見られました。
 私たちも両陛下の御料車がお通りになる前に、沿道奉迎者に小旗配布を行いました。

□十一月十八日(日)糸満市式典会場~糸満市役所~障害者支援施設更生ソフィア~ご宿泊所
 天皇皇后両陛下は、「第三十二回全国豊かな海づくり大会」にご臨席の後、福祉施設をご訪問され、ハーバービューホテルにお戻りになりました。この日は天候にも恵まれ、日の丸の小旗を手にした糸満市民が家族連れで沿道に並びました。
 「天皇陛下奉迎糸満市民の会」の統計では、なんと二日間で一万四千名もの糸満市民が沿道奉迎を行ったのです。糸満市の人口が五万七千名強であることを考慮すると、奉迎ムードの盛り上がりは驚くべきものがありました。

◎天皇陛下奉迎提灯大パレード(緑ヶ丘公園パレード出発式)
 さて、夕方からは五千名規模を目標として企画した「天皇陛下奉迎提灯大パレード」を那覇市内で催しました。道行く人がパレードのことを話題にするほど浸透しておりました。パレード出発地点の緑ヶ丘公園では、受け付け開始の二時間以上前から待つ参加希望者もおられ、受付開始時間を早めねばならないほどでした。
 「天皇陛下奉迎提灯大パレード」では緑ヶ丘公園から出発したパレードが、県庁前の集いと合流し、最後には奥武山公園へ向かいます。集合場所が二つあるような複雑な企画であるため、参加者がどれほどになるのか不安が最後まで残りましたが、緑ヶ丘公園、県庁前県民広場ともに参加者がつめかけ、杞憂となりました。

 緑ヶ丘公園では準備していた提灯が、開会三十分前には無くなるほどでした。
 まずオープニングでは琉球國祭り太鼓、波上宮獅子舞保存会、上山中学校吹奏楽部が、それぞれ迫力ある演技を行い、参加者も大いに沸きました。中地昌平実行委員会副会長から行事の趣旨についてご挨拶があり、渡慶次馨実行委員長の出発宣言をもって、提灯に火が灯され、パレードが出発しました。
 国際通りに出ると、沿道の方々も一緒になって日の丸の小旗を打ち振り、「天皇皇后両陛下万歳」を連呼したりと一体感が生まれました。笑顔の家族連れや、子供に君が代日の丸の意味を教えるお父さん、旦那さんの遺影を持ってパレードする女性もおられ、様々な思いで参加されていることが伝わってまいりました。
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◎「天皇陛下ようこそ『美ら海』へ!奉迎の集い」(県庁前県民広場)
 一方、県庁前では、「天皇陛下ようこそ『美ら海』へ!奉迎の集い」が開催され二千名以上の方々が詰めかけました。
集いの始まりに、人間国宝の照喜名朝一先生率いる地謡が奏でる音楽に乗り、玉城節子先生、玉城秀子先生、宮城幸子先生ら、琉舞の最高峰の先生方が「かぎやで風」を舞われました。

 次に嶺井政治実行委員会会長が主催者を代表して挨拶され、わらべうた合唱団である玉城流翔節会「若みんな」のみなさんも、かわいらしい中にも迫力ある演技で参加者は大いに沸きました。またここでは、天皇陛下が琉歌で作詞され、皇后陛下が曲をつけられた「歌声の響き」を照喜名朝一先生が沖縄風に編曲して初公開するという目玉企画もありました。照喜名先生の演奏に、若みんなの合唱で見事に「歌声の響き」を奏しました。
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 次に昭和薬科大学附属高等学校・中学校の吹奏楽部により「祝典行進曲」、島唄やハイサイおじさんなどの「沖縄ポップスメドレー」が演奏されました。「祝典行進曲」は天皇皇后両陛下のご成婚を記念して團伊玖磨が作曲した行進曲で、この奉迎の集いにふさわしいということで演奏いただきました。

 その後、島尻安伊子、下地幹郎両顧問、そして「全国豊かな海づくり大会」開催地の上原裕常糸満市長の挨拶と続きました。最後に青年代表として町田浩美名護市商工会女性部理事が提灯大パレードへの参加を呼びかけました。参加者全員が梯団を組み、ご宿泊所のハーバービューホテルの方向に向かって「天皇陛下万歳」を唱え、奥武山公園を目指し足取りも軽く出発しました。

◎「天皇陛下ありがとうございます!提灯奉迎の集い」(奥武山公園)
奥武山公園では、「賀栄会」がハーリーを國場川に浮かべ、旗頭、じゅり馬、空手演舞、琉舞、獅子舞など那覇の伝統芸能を結集した盛大な奉迎活動を行いました。パレード参加者も一緒に、ハーバービューホテルに向かって国歌を斉唱しました。
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午後七時五十五分には、天皇皇后両陛下が提灯をお持ちになってハーバービューホテル九階にお出ましになりました。我々の提灯の動きに合わせて、提灯を縦に横に振っていただき、参加者も感無量の面持ちで「天皇皇后両陛下万歳」「天皇皇后両陛下ありがとうございます」と繰り返しました。奥武山公園の國場川沿いは提灯の光で埋め尽くされ、まるで光の帯の様に見えました。天皇陛下がお出ましになると、その方向を拝む方々もおられました。

実行委員会からの正式なご報告

実行委員会からの正式なご報告
 天皇陛下から「皆様の提灯とてもきれいでした。どうもありがとう」とのありがたいお言葉を賜り、大感激のうちに閉会となり、参加者は家路につきました。最終的には実行委員会の目標をはるかに上回る七千名以上ものご参加をいただきました。

□十一月十九日(月)沖縄科学技術大学院大学~万座毛~恩納村役場~ご宿泊所
天皇皇后両陛下は、沖縄科学技術大学院大学をご視察のため、恩納村をご訪問になりました。私たちもハーバービューホテルのご出発から恩納村までの奉迎ポイントでの日の丸の小旗配布活動を行いました。車イスに乗った方々を含む多くの方々が沿道に出ておられました。ここでも両陛下のお姿を間近に拝し涙ぐむ方々のお姿を何度も見ました。

□十一月二十日(火)那覇空港~久米島空港~沖縄県海洋深層水研究所~久米島町役場~ご帰京
 天皇皇后両陛下は久米島を初めてご訪問になりました。
 本島での奉迎活動はこれで最後になります。ハーバービューホテル前から那覇空港には、平日にもかかわらず多くの県民が詰めかけました。
 特に空港では、天皇皇后両陛下に「ありがとうございます」「万歳」と唱える県民の声が続く限り、手を振り続けておられ、最後にはお付きの方に促されお連れしたほどでした。両陛下の御心に、空港の職員を含む多くの方が感極まり涙を流しておられたことが印象的でした。
 久米島町は「天皇皇后両陛下奉迎久米島実行委員会」を発会し、独自に日の丸小旗五千本を購入するなど万全の準備を整えてきました。園児や小中高の学生を含む多くの町民が沿道に出て、町のいたるところには歓迎の横幕が掲示され、まさに町をあげてお迎えしていました。
 実行委員会から日の丸の小旗配布のご協力と取材のため、人員を派遣しました。町中に充満している奉迎の雰囲気に逆に圧倒される場面もありました。天皇皇后両陛下は、久米島から特別便で直接ご帰京されましたが、飛行場でのお見送りも盛大で、いつまでも町民が見送っている風景が印象的でした。
 この四日間の奉迎活動で、県民の皆様の天皇皇后両陛下の行幸啓を喜び歓迎する心の強さをうかがい知ることができました。もちろん、実行委員会からの働きかけもあったとは思いますが、県民の心に合致して初めてこのような大きな成果を生むことができたかのではないでしょうか。
 畏れ多いことではありますが、天皇皇后両陛下におかれましても県民の大歓迎をお喜びいただけたのではないか、と思っております。



最後に、今回の奉迎参加者数をご報告致します。
◆天皇陛下奉迎提灯大パレード・・・七千名
◆沿道奉迎者数(把握できる限り)・・・三万四千名(久米島町の五千五百名を含む)
総計 四万一千名 以上

 また、ここまで大きな活動が展開できたことは、皆様の惜しまぬご支援・ご鞭撻の賜物であると改めて感じております。この場をお借りして、皆様の益々のご健勝をお祈り申し上げますと共に今後尚一層のご協力をお願い致しまして取急ぎ寸緒を以てお礼申し上げます。




Posted by 天皇陛下奉迎沖縄県実行委員会 at 13:56│Comments(0)
 
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